第十七回文学フリマ体験記(おバカな旅行記ver.)
いらっしゃいませっ! 支店長の湯浅でございます。
今回は11月4日に東京・大田区平和島の東京流通センターで開催された、第十七回文学フリマの体験記を書いてみます。いつもはエッチでおバカな旅行記ver.なのですが、たまには少し普通に書いてみようかなと思いまして、おバカ程度にとどめてあります(たぶん……)。
なお、ブースの秘密も少しだけ教えちゃいます。
◆
2013年11月4日(月・祝)の朝6時ごろ、準備を終えたボクは自宅を出た。背中に背負ったリュックとカートに積んだ『おかもち』には本や道具を詰め込んである。いつも宅配便は利用せず全て直接搬入をしているからね。
荷物の総重量は20㎏を超え、特にリュックは本だけで10㎏以上。それを背負って長距離を歩く(詳細については後述)わけなので、まるで亀仙人の修行みたいな感じだ。
ちなみにカートに積んだおかもちには本物のアルミ板が貼り付けてあるので、多少の雨なら問題ない。ちゃんと悪天候を想定して作ってあるのさ。
フフフ、そう、なんとおかもちは自作なのだ! 工作ならノッポさんやワクワクさんにだって負けないっ!
←自作のおかもちです。アルミ板以外の詳しい材料はヒミツ!
さて、家を出ると幸いなことに、先ほどまで降り続いていた雨は弱まっていた。これならなんとかなりそうなので、ボクは早足でバス停へと向かう。
――でも実は直前までどういう経路で行こうか迷っていたんだよね。あまり雨が強いようならなるべく濡れない方法で行くことも考えていたし。
ただ、その場合はいつもより交通費が600円も上がってしまう。うまい棒なら60本買える金額だ。60本といえば、今シーズンのバレンティンの本塁打数と同じ。どれだけ大きな数字か分かっていただけると思う。
だからボクは念のためおかもち内にさらなる防水対策を施して、雨の中を歩くことを選んだのさ。うん、やはり自虐的な方が嬉しいし。
「はぁうっ! もっといじめてぇー! 苦しいのが気持ちいいぃいいいぃーっ!」
…………。
えっと、今のは冗談だ。そういうことは考えていないから誤解のないように。そんなこと考えてたら、ボクがマゾみたいじゃないか。マゾじゃないんだよ、ボクは。うん、マゾじゃない。
なお、いつも利用しているのは『都バス一日乗車券』で、価格は500円。都区内の都バスなら一日に何度でも乗り降りできる。これを使って東京流通センターとの往復をしているんだよね。
え? 都バスで東京流通センターに行けるのかって? もちろんだよ! じゃ、今回は特別にその経路を教えちゃおうかな! このまま本文を読み進めていってほしい。
まずは自宅から最寄りの都バス停まで1㎞ほど歩く。もちろん、20㎏の荷物と共にね。するとここで旅の女神様は、なんとツンな面を見せ始める。家を出てすぐに雨がまた強く降り出したのだ。
でもきっとこれも旅の女神様のお導き。それに今さら信念を変えて引き返すのは嫌なので、傘を差しながらバス停まで歩くことにした。そこからバスに乗り、途中の最寄り駅でJRに乗り換えて品川へと到着。ここから再び都バスに乗り換える。
バスは品98甲系統・大田市場北門行き。これで終点まで向かう。
←品川駅港南口の乗り場(過去の資料写真です)。
いつものことだけど車内は途中の倉庫街にお勤めの皆様がほとんどで、今回も終点まで乗ったのはボクだけだった。まぁ、大田市場の休場日にここへ来るのは東京港野鳥公園の利用者くらいだろうから、当然といえば当然なんだけど。
さて、大田市場北門から東京流通センターまでは1.5㎞くらい。距離を例えるなら、JR蒲田駅と大田区産業プラザPioを往復するのと同じくらいかな。そう考えれば、大したことないでしょ?
ちなみにもし大雨だった場合は、JR大森駅から京浜急行バスを利用する予定だった。運賃は片道210円。京浜島循環(大森駅・5番乗り場)、昭和島循環(4番乗り場)、平和島循環(9番乗り場)、城南島循環(7番乗り場)が流通センター前に停車する。
このうち、東京流通センター第二展示場に一番近いバス停は平和島循環。ほかの系統は環七通りの横断歩道を渡る必要がある。
←左側の写真が平和島循環の流通センター前バス停。モノレールのすぐ下です。
右側の写真がその他の系統のバス停。奥に見える建物が東京流通センターです。
なお、大田市場北門に着いた時は雨もだいぶ小降りになっていて、傘を差さずに歩けるほどだった。そして東京流通センターに到着したのは9時を少し過ぎた辺り。見れば文学フリマ会場とは別の建物の方に行列が出来ている。なんのイベントなのだろうか? いずれにしても、あれくらいに文フリも来場者が増えたらいいのになと思いつつ、ボクは第二展示場へと向かう。
入口の前に着くと、事務局の方がなにやらお困りの様子だった。
「今日はボランティアの方が少ないので、お手伝い願えませんか?」
と声をかけられたので、会場設営をお手伝いすることにした。
こうしていつもより一足早く会場に入り、担当となった2階でテーブルの設置→椅子の設置→アンケートなどの配布をすることとなる。この時、軍手を借りるのが面倒だったので素手でテーブルを設置したんだけど、あっという間に手のひらは真っ黒になってしまった。暑くて汗もかいちゃったよ。
荷物を持っての長距離徒歩移動のあとにテーブルなどの設置。まさに修行だね。天下一武道会に出たら、クリリンの元・兄弟子くらいは倒せるかもしれない。
会場設営が早めに終わり、この日は雨ということもあって開場が少し早まった。ボクは受付でカタログを受け取ったあとはブースで什器を組み立て始める。うちのサークルで使っているのは、折りたたんで持ち運びが便利な厚紙製の手作り什器。これを使うとタテに4冊、ヨコに4冊の計16冊が陳列できるのだ。
さらにPOPは厚紙を貼り合わせて作った駅名板とバス停。今回は三題噺スタンプラリーに参加しているので、バス停POPはそのご案内用に使う。
←素材は厚紙です。木ではありません!
11時となっていよいよ一般開場。でも雨の影響か、午前中は2階のフロア自体に人があまりいない状態だった。これはちょいとピンチかなと思っていたんだけど、午後になってようやく賑やかになってくる。ふうっ、よかったよかった。
そして常連さんや新刊をご予約いただいた皆様などもいらっしゃり、ボクはノッチ全快! あ、ノッチといってもオバマ大統領の物まねをする芸人さんのことじゃないよ? 列車のアクセルみたいなものさ。
また常連さんの中には飴ちゃんやお菓子をくださる方もいらっしゃって、感激でございますですよ! さらにツイッターでのボクのツイートを見たという方もいらっしゃり、ちょっと嬉しかった。
ちなみに普段は1日に平均1~2回、おバカなツイートとクソ真面目なツイートと意味不明なツイートを同じくらいの割合で呟いている。創作関連と鉄道関連のものが多いかな。キミも気が向いたら見てみてね。
それと今回は三題噺スタンプラリーに参加した。『サイフォン』という真面目な掌編小説さ。うん、ちょっぴり切ないお話なんだよね。容量は7000文字を少し超えるくらい。本文の一部を無料で読めるように公開したから、雰囲気は感じ取ってもらえると思う。よかったら読んでみてね。
【リンク先はこちら】→ https://i.crunchers.jp/i/data/content/581
さて、こうして様々な方とお話をしていると、あっという間に17時となってイベントは終了した。イベント中はお茶しか口にしない――と、夜空に輝くお星様に誓っているので、もう腹ペコだ。でも食べながら喋ったら、れんちょん(宮内れんげ)のように、
「もにょもにょもにょもにょ……のん!」
って感じで『のん』の部分しか聞き取れなくなっちゃうもんね。だからこれでいいのさ。
さてさて、れんちょんといえば『にゃんぱす~』という謎の挨拶。今年の流行語大賞にノミネートされるのだろうか……。
※ネタの分からない方は、テレビ東京系で放送中の深夜アニメ『のんのんびより』をご覧ください。ちなみに私はKADAKAWAの回し者ではありません。
第十七回文学フリマ終了後は、特に打ち上げなどには参加せずに帰宅しなければならない。まっすぐ帰らないと リトバス 黒バス 終バスに間に合わなくなっちゃうからね。
東京流通センターを出たボクは、いそいそと大井競馬場へ向かった。距離的には往路で利用した大田市場北門の方が近いけど、この時間になるとバスの本数が少ないのでこちらを選択したわけだ。大井競馬場を発着する品93系統(目黒駅前行き)は夜でも本数が豊富だしね。
大井競馬場まではたかだか2㎞くらい。そんなに変わらないでしょ? なお、大井競馬場はこの日、トゥインクルレースが開催されていたのでバス停の周りは賑やかだ。
そしてそこから品川駅までバスに乗ったあとは、品97系統のバスに乗り換えて終点の新宿駅西口へ。ここはあの『尻振り注意』のコメントがあるバス停だ(詳細は『徒歩と都バスで東奔西走!! 東京23区役所旅行記』をご覧ください)! もちろんボクはお尻を振ってバスを待っていたさ。
新宿に着いたあとはバスを何本か乗り継いでいき、自宅へ到着したのは23時過ぎとなる。すでに体のあちこちが筋肉痛。
あぁ、この痛さが気持ちいいっ! ……あ、いや、気持ちよくないよ、うん。
◆
体験記はこんな感じで終わりです。交通案内などは、ぜひ次回以降の経路として参考にしてみてください。でもあんまり私と同じ経路を使う人が増えると座席に座れなくなっちゃうかもしれないので、個人的には困るんですけどね……。
次回の更新は今月中の予定です。出版物情報の更新などをおこなう予定です。本日もご来店いただき、ありがとうございます。またのお越しをお待ちしております。
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