第十二回文学フリマ体験記【エッチでおバカな旅行記Ver.】
いらっしゃいませ。支店長の湯浅です。
第十二回文学フリマの体験記を、当店の主力である『エッチでおバカな旅行記』風に書いてみます。なお、この体験記は事実に基づいてはいますが、妄想をかなり含んでいるのでご注意願います。
開催当日の朝、ボクは本や什器などの荷物を持って自宅を出た。今回で4回連続5回目の出展となるため、会場到着までの時間の目安は理解している。ただ、そんな慣れ親しんだ会場も今回で最後となるのが少し寂しい所だ。
思い返してみれば、時間調整のために座って待っていた品川駅ホームのベンチでは、列車の乗客のみんなに見られながら興奮してしまったなんて事もあった。今は自重するようにしているけどね。
だって早いうちから盛り上がってしまったら、ボクだけが先に力尽きちゃうでしょ? やっぱり最後までキミと一緒に快感を味わいたいもん。自分だけ快感を得て終わりにしちゃうなんてナンセンスさ。
そんな訳で、会場へ到着したのは9時40分くらい。すでに出展者受付にはちらほらと人が並んでいる。早速その列に加わり、開場を待つ事にした。
いつもならこのまま何もせずに待っているんだけど、今回は少しでもブース設営の時間を確保するため、列に並びながら什器を組み立てる事にした。
始まる前からきちんと準備しておけば、色々と安心だからね。直前とかその時に対応しようとしても、無理な場合もあるでしょ? 夢中になっていると我を忘れて気が回らないって事もある。あとから後悔しても遅いのさ。
だからボクは紙袋の中から自作の什器セット(素材は厚紙)を取り出し、組み立て始めた。改良を加えてあるので、プロトタイプと比べて組み立てが容易になっている。しかし本のラインナップが10種類を超えたため、この什器を使うのも今回までの予定だ。
次回以降はこれまでの経験を活かしつつ、さらに改良を加えた新型の什器を投入する。手先のテクニックには自信があるからね。もちろんキミはその事を分かってるでしょ?
ボクが什器を組み立てている間、周りに並んでいる方々は本を読んだりケータイなどを操作しながらもチラチラと奇異の目でこちらを見ていた。中にはニヤニヤしている方も。
あぁっ、ボク、みんなに見られてるぅっ! いいよぉっ! その蔑んだような視線っ! 見られて興奮しちゃってるよぉっ! もっとっ、もっとぉおおおおおぉっ!
――というような事は全く考えていないので、誤解しないでほしい。ホントにそんな事は考えていない。まさかそんな事、考えないよ。うん。
やがて什器が組み立て終わった頃に開場となった。ブースに到着すると、その什器を設置して本などを並べていく。途中、両隣のフィロソフィアさんと象印社さんへご挨拶をしたり、スタンプラリーを主催していることのはさんが台紙を持ってご挨拶にいらっしゃったりと、一般開場前の忙しい時間が過ぎていった。
ボクら『そよ風文芸食堂』はスタンプラリー企画に参加し、そちらの準備もあったのでトータルの準備時間はいつもと同じくらいだったかもしれない。ちなみにボクたちは特製の列車スタンプ(シール)を2種類、完走用の路線バススタンプ(シール)を1種類用意した。参加者の方に喜んでいただけたらいいのだが。
そして11時となり、一般来場者の皆様が会場内に入ってくる。今回は企画や出展者としてプロ作家の方がかなりいらっしゃるようなので、来場者が増えるのではないだろうかと予想される。ただ、それがボクら弱小サークルにとって吉と出るか凶と出るかは分からないけどね。
まっ、ボクはボクに出来る事をするだけさ。少しでもイベントを盛り上げ、一人でも多くの方に文学フリマを楽しんでもらえればそれでいいのだ。その中でボクの本が目に留まり、読んでもらえたらもっと嬉しいけどね。さらにお買い上げいただいたら、跳び上がって喜んじゃうよ。
さて、午前中はあまりブースの前を通る方がいらっしゃらなかったが、午後になってようやく賑やかになってくる。立ち読みの方やスタンプラリーの参加者の方、本を購入していたいただいた方、常連の皆様など、たくさんの方がいらっしゃった。本当に嬉しい。
一生懸命作った本を皆様に読んでいただいたり、雑談をしたりするのが楽しみでボクは出展している。半年に一度の顔合わせだけど、だからこそ頑張ってよりよい作品を作ろうと努力出来るんだと思う。皆様には深く感謝している。ありがとう。
な、なんだよ? たまにはマジメな事を書いたっていいじゃないか! いつもエッチでおバカじゃなくたっていいじゃん! というよりも、ボクは根っからのマジメな人間なんだってば!
こらぁ! なんだよ、その冷たい眼差しはっ!? マジメで好青年でイケメンでIQ500でユーモア満点でテクニシャンでスポーツ万能なボクに、どんな疑問があるっていうのさっ?
――とにもかくにも、売り子はボク一人なのでなかなかブースを離れられず、午後の遅い時間になって少し会場全体がまったりモードに入った頃にようやく、前回・前々回にお隣だった新嘲文庫さんやスタンプラリー企画参加サークルの皆様など、各所へご挨拶に伺うことが出来た。
その後、終了時間までの1時間弱は隣のフィロソフィアさんと雑談をして時間を過ごす。色々と意見交換をし、充実した時間を過ごせた。
こうして第十二回文学フリマは終了した。次回は東京流通センターでの開催だ。また皆様とお会い出来る日が来る事を、ボクは祈っているからねっ♪
〈おしまいっ!〉
いかがでしたでしょうか? エッチでおバカな旅行記はこんな雰囲気になっています。現在6種類発行しているので、実際にご覧いただければ幸いです。意外に真面目な内容も書いているので、ぜひお手にとってみてください。
その他にほのぼの短編小説集や新シリーズの『ほのぼの系旅行記』などもあります。お時間があればブースにお立ち寄りいただき、ぜひ立ち読みをしていってください。冷やかし大歓迎です!
さて、次回のブログ更新は今月中~7月上旬の予定です。新刊のデータ類を更新しようと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございます。またのお越しをお待ちしております。
追伸:文学フリマ事務局通信にトラックバックしました。
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