第十回文学フリマ体験記【エッチでおバカな旅行記風】
いらっしゃいませ。
支店長の湯浅でございます。
今回は先日参加した『第十回文学フリマ』の体験記を、当店の主力である『ちょっぴりエッチでかな~りおバカな旅行記』風に書いてみます。普通バージョンの感想は過去の記事をご覧下さい。
なお、これは事実に基づいてはいますが、妄想をかなり含んでいますのでご注意下さい。
2010年5月23日、午前7時ごろ。ボクはリュックサックに制作した本や展示用具、未来への希望を詰め込んで自宅を出た。うん、何があっても希望だけは決して忘れてはいけないからねっ!
出展者の入場は午前10時。ボクの自宅は都内にあるので、確実にそれよりも早く到着するだろう。だが、こうして早めに出発したのは用心のためなのだ。
だってもし空から爆弾やミサイルが降ってきたら列車が運行不能になってしまい、会場にたどり着けなくなってしまうから。特に今は朝鮮半島が緊張状態にあるので、その可能性が高まってきているし……。
もっとも、自宅から蒲田への経路が攻撃対象にされると判明したら、ボクは各国首脳にホットラインで連絡。即時、多国籍軍を組織して敵を無力化するように動くだろうけどね。それこそ完膚なきまでに叩きのめす。そして世界地図からその国を消させていただくっ!
――うん、もちろん修正液でね! 修正テープでは広い範囲を消すのに向かないから♪
ただ、例え敵を無力化出来ても軍への指示などに時間をとられてしまうため、ギリギリに自宅を出たら遅れてしまうのは確実。そこで早めに蒲田へ向かった訳だ。
ちなみに、ボクは国際的にある程度の権力を持っているとはいえ、普段ならしのびの旅の途中という立場上、表立って外交問題に介入する事はしない。せいぜい印籠を出して内々で当事者を処分する程度だ。
だが今回はたくさんの読者やファンの女の子のために遅れるわけにはいかないので、強硬姿勢で臨んだのだ。
幸い、今回はボクの本気度が伝わっていたようでどの国も攻撃してこなかった。フフ……みんな分かってるじゃないか。やはり時には強気に出る事も必要なのだ。
こうして何事もなかったおかげでかなり早くJR蒲田駅に到着しそうだった。しかし雨が降る中、瞳を潤ませながら震えて会場前で待たねばならないなんて、野良の子犬のようではないだろうか。そうなると、ボクの可愛さに惹かれてファンの女の子が100万人ほど増えてしまい、結果的に会場前には彼女達が殺到。蒲田地域全体が混乱してしまう。
そこでボクは混乱を避けるために某駅のベンチに座って音楽を聴きながら時間をつぶしていた。おかげで蒲田の平和は保たれたが、走り去っていく電車の中からみんなに見られてしまった。
あぁっ、そんな目で見ないでぇっ! ら、らめぇえええええぇっ! ボ、ボクっ、興奮して気持ちよくなっちゃうぅよぉおおおおおぉっ!
……あ、いや、その、今のはみんなへのサービスのために演技をしてみたのだよっ! けっ、決してボクの真の姿ではないから、ご、誤解しないでねっ?
こうして会場に到着したのは午前9時を少し過ぎたあたり。運営の方々が準備をしている。
最初は外で待っていたのだが、出展者の入口が中に変更されたというのでそちらへ移動した。
ふっ、やっぱり中はあたたかくて気持ちがいいよね……。
出展者用の列に並んで数十分、ようやく午前10時になって会場内に入る。ずっと入れないまま焦らされたから、勢い良く中へ入ってしまった。うん、もっと優しくしてあげた方がよかったと今では反省している。やはり落ち着いて行動しないとダメだよね。
ブースに到着すると、さっそく什器などを設営開始。実はボクは手先のテクニックが優れているから、軽量でしかも折りたためて強度もバッチリな自作の什器を使っているのさ。ただ、組み立てに時間がかかるので次回出展時までには改良を加えるつもりだけどね。
キミもボクの指先のテクニック、体験してみるかい? 次回出展時にぜひお待ちしているよ!
見本誌の提出も含め、準備が終了したのは開場10分前。意外に手間取ってしまった。こういう時ばかりは、時間をかけて楽しむ癖は封印したいものだ。ついつい出展の楽しみで興奮してしまい、アレの時と同じ気持ちになって時間をかけてしまったようだ。
お隣は本格ミステリを出展する石窯さんと、旅情小説を出展する新嘲文庫さん。よき仲間として、そしてライバルとして切磋琢磨しようと熱い抱擁――をしてBL展開になってしまっても困るので、挨拶だけをすることにした。
そしてついに午前11時となる。いよいよ文学フリマが始まる……。
開場してすぐに目に付いたのは、奥へ人が殺到してたちまち壁際に列が出来たことだった。みんなそんなに奥がお好みなのか? いきなり奥へ突っ込むのは相手に対して思いやりがないと思うよ? ま、すぐにでも欲望を満たしたいという彼らの行動を止められはしないんだけどね。
ボクのブースには開場して10分程度で最初のお客さんがやってくる。新刊である『0泊6日!? 夜行快速旅行記』をお買い上げいただいた。
ここだけの話だが、いつも最初のお客さんには大サービスをしている。今回は2冊以上買わないと無料にはならない『都営バス旅行記』を差し上げた。その他に先着購入特典のポストカードも。興味のある方は次回出展時には一番乗りすることをオススメしたい。
それからも断続的にお客さんがやってくる。実にありがたいことだ。ただ、ボクとしては買っていただけなくても一人でも多くの人に読んでほしいので、無料の情報新聞(先着・無くなり次第終了)を配りながら、積極的に一般参加者の方々へ立ち読みを薦めている。お時間のある方はぜひお立ち寄りいただきたい。
さて、ブースには前回も来てくれた方やホームページを見てくれた方などがいらっしゃって、ブレイクダンスを踊りたいくらい嬉しかった。ま、今は諸事情により実際には踊れないのが残念なところだ。
そうやって来店者の方と色々な話をしていると、あっという間に終了時間となった。おかげさまでほとんどの本が完売となる。しかも次回出展を楽しみにしてくださる方までいて、ボク、感謝感激っ!
最後に片付けを行い、帰宅することにした。あぁ、心地よい疲れだ。まるでアレのあとのよう……。くせになりそうで自分でも怖いくらいだ。
蒲田の空は雨模様だったが、心の中は爽やかな初夏の青空のようだった。
〈おしまい〉
――とまぁ、こんな感じで書いてみました。いかがでしたでしょうか? ちなみに旅行記はこんなバカな感じになっています。少しでも雰囲気を楽しんでいただけたら幸いです。また、興味をお持ちになった方は次回出展時にブースへお越し下さい。
本日もご来店いただき、ありがとうございました。
文学フリマ事務局通信にトラックバックしました。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
最近のコメント